猫人

裏政府からの依頼




猫がイスに座っている

猫の名前はクラ、外見はただの赤の髪の毛を生やした猫だ。

クラは「科学造成生物」で、ある実験でできた、未完成の生物らしい。

「ウ~ム・・・糖分の取りすぎはいかんなぁ」

クラは家庭科の時間に教わった事を思い出していた。

そこへ19歳ぐらいの女が来た。胸が小さめでタキシードを着ている。結構、背が高い。

彼女はボス姉(偽名)、クラと同じく科学造成生物でこちらは人間の姿をしている。

金髪、閉じたまぶた、白っぽい肌、ただひとつ、ちがうといえば猫耳のところだ。

「4個目〜♪あれ?クラ、何してるんですか?」

片手にはケーキ・・・糖分

姉は怒りやすい=ストレスがたまっている

糖分の取りすぎ=ストレス

・・・・・・・・・

「姉さん」「何?」その後ケーキを食べてはいけない理由を説明した。

「だからやめて♪」

「・・・・・・・」

姉は数秒、黙った

でも、姉のオーラで答えはわかった

「NO」だ!!

姉の拳が飛んでくる。間一髪よけた。

「アブね~~~!!!」

姉の攻撃は続く。ズボンのポケットから、ナイフを取り出した。

「それ、ありかよ!!!」

と、突っ込んでいる間に後ろにまわりこまれた。首が絞まる。

「しまった!」

きりきりと首が絞まり、意識がもうろうとしてくる。

「私の勝手だ~~!!」

姉が叫ぶなか、クラは気を失った・・・・

クラは重いまぶたを開いた。

姉の後ろ姿が見えた。

自分の身体を見た。傷は無い。

姉が立った。

「あ〜おいしかった!!」

片手には生クリームがべっとりとついた、皿を持っている。

「・・・・・姉さん、これで何個目?」

「10個目!!」

・・・・・・・

「・・・・だから・・・食いすぎじゃ!!」

クラの声の振動で家は崩れんばかり揺れた。

「太ルゾボケェ!!!」クラは口を押さえた。

「何か・・・言いましたよね?・・・」

姉を切れさす3台用語その1

「ボケェ!!」(そっちかいな〜〜)

姉の殺気オーラマックス(?)

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ(本気だ!!、本気で殺されるぅぅ)」

クラの悲鳴が響き渡る。

その時電話が鳴った。

「チッ」姉の舌打ち。

「もしもし」

「あ!ボス姉?マークだよー!!仕事とするにぃー」

出た、と姉は思った。彼はマーク、何かといって仕事を持ってきてくれる。

姉の仕事は組織依頼受け負い人で、いろんな組織の依頼を受けている。

そのあと、仕事についての説明があった。

「そんじゃね!!」

電話が切れた。

「どうだった?」

クラはごろごろしながら、マンガを読んでいた。

「ン、悪くも良くも無い。」「んで?」「受けた。」

「いってらっしゃっい!」

クラはハンカチを振った。

「今回の件には、サテライトが関係しています。」クラの顔色が変わる。

「さぁ、行きますか。」二人は玄関を出た。



「ンで、依頼主って誰だ?」

クラはつけていた自分専用のイヤホンをはずす。

「裏政府組織ですよ。んなもの普通の組織が知ってるわけ無いですから」

「なるほろ」姉はケータイでタクシーを呼んだ。

クラはノートパソコンを開ける。

「しかし何で、迎えが来ないんだ?」

「あちらはサテライトで忙しいのよ」

タクシーが来た。

「確かにあれを解体するだけでも俺も6,7時間かかんのにただの人じゃ無理だぜありゃ」

ドアが開いた。

ノートパソコンにデータが並んだ。

どうやら『サテライト』に関するものらしい。

「でも最近、どっかで世界有数の戦艦の開発が進んでいるらしいんだってよ。」

「ふーん、それで?」「いろんな事流れてんぜ。例えば、陽電子砲12門でひとつひとつが・・・・」

「お客さんついたよ」

お金を渡しタクシーを降りた。



ついたのは山の入り口だった。

「・・・へぇ〜〜、わざわざ、おかねを5000円も払って、ハイキングに来たわけか!!」

クラは皮肉をこめて叫ぶ。

「いいから行く!!」姉はクラを後ろから、押した。

ふたりは鳥居をくぐり、山を登る。



「ああもう、どこにあんだよ裏政府の組織!!!」

もう3時間ほど、登っていた

「でも、もうそろそろですよ。あ、ほら!!」

目の前にでかくて、まがまがしい門が現れた。

カメラがこちらを向く。

「どちら様・・・・」女の人の透き通るような、すがすがしい声。

「依頼を受けました、タリスです」

タリスというのは偽名である。

「でわ、そちらの門番と戦っていただきます。もちろん負けた場合、死です」

男が門から出てきた。大体、16歳ぐらいでと凡人と同じような体つきだ。

「どうする?」クラは横目で姉を見る。

「殺さない程度に、潰しますよ」

「ようし!!オリも」「邪魔なのでいいです」

門番が手をたたいた。

「はい!そこまで!!おしゃべりは終わり!!さっさと終わらせてテレビ見させろ!」

うっわ〜〜〜・・・・こいつほんとに裏政府組織の門番かよ・・・うぜ〜〜

「そこのネコ共!!」ネコとはクラと姉のこと。

「うぜーとか言うな!!」「ハ?そんなこと言ってねーぞ!・・・・たしかにおもったけど」

姉の頭にひとつの事が浮かんだ。

「さぁ!!いくよ!!」門番が銃を構える。それと同時にナイフが浮き上がった。

「超能力強化者(エスパー)か!!」

超能力強化者・・・簡単に言って超能力者を強化したやつ(それだけ!?)

銃口から、銃弾が飛んで煙が上がる。姉はぎりぎり首をひねってよけていた。

「それだけですか?」「もう行ってるよ」

ナイフが目の前に飛んできていた。弾丸よりはやい。

「はははっ!!」

姉の胸に突き刺さる。確実に心臓を捕らえていた。

「あっけねー」

門番の肩に手が乗った。振り向くと姉の姿があった。

「残像ですよ・・・・」

門番の顔がつぶれた。

姉のパンチをもろにくらって、門番は3メートルぐらいふっ飛ばされた。

「くそっ」門番が起き上がろうとした。「遅いですよ」

額につめたい何かが触れた。リボルバーの銃口だ。

「チェック」引き金に人差し指をかける。

「・・・・・ちょっと早すぎじゃないの・・・」門番は手を上げた。

「あんたの勝ちッ・・・」



「そういうことで、入りますよ〜」カメラに向けて、言った。

「・・・・・・どうぞ、お入りください」重い門が開いた。

「ンでさ、まだ内容聞いて無いけど・・依頼の」「依頼主から聞きなさい」

開いた門をくぐり、2人は廊下を進む。



To  bi  continue(続く)


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